Broad Bean Science

先端科学を暮らしに、新発見を常識に

主な事業内容

慢性腎臓病の治療法開発

弊社代表取締役の黒尾は、リン酸カルシウム結晶のコロイド粒子であるCalciprotein Particle(CPP)が慢性腎臓病による血管石灰化や腎臓の機能低下を引き起こす原因物質のひとつであることを発見しました。現在、株式会社Broad Bean ScienceはこのCPPに注目し、慢性腎臓病の治療法開発事業の一環として、人工透析患者の治療用のCPP吸着カラムの開発を株式会社カネカと共同で行っています。

ヒト・ペットの腎予防検診システム開発

弊社代表取締役の黒尾は、血液と尿検査の結果から、簡便に近位尿細管における原尿中のリン濃度を推定できる指標(estimated proximal tubular phosphate concentration; ePTFp )を開発しました。株式会社Broad Bean Scienceでは、このePTFpと血中リン濃度を調整する血中のFGF23濃度の検査結果から腎臓へのリン負荷を評価する「腎検診」と、生活習慣改善(栄養・運動など)を主体とする「腎疾患予防プログラム」を組み合わせた「腎予防検診システム」を考案し、現在はヒトやペットを対象に、システム開発と臨床試験を進めています。

代表取締役挨拶

当社のホームページを訪れてくださり、誠にありがとうございます。株式会社Broad Bean Scienceの代表取締役の黒尾と申します。

私は、循環器内科の医者をしておりました。今から30年ほど前、マウスを使って高血圧の研究をしている最中に偶然、「老化」が加速する突然変異マウスを見つけました。このマウスはなぜ早く老いるのか?この疑問に答えるため、生命科学の研究者に転職して現在に至っています。
私の30年間の研究でわかったことは、「リンが老化を加速する」ということでした。「リン」は生命に必須の6大元素のひとつで、食事で摂取する必要がある栄養素です。しかし、リンを摂り過ぎると腎臓の老化を、最終的には全身の老化を加速してしまいます。

私たちの食生活は「リンの摂り過ぎ」です。必要量の数倍ものリンを、食品だけでなく食品添加物からも知らずに摂取しています。しかも、どのくらいの量のリンを摂取すると腎臓の老化が加速するのかは、その人の腎臓の状態によって大きく異なります。私たちは、ひとりひとりに最適なリン摂取量を知る診断法と、それを達成するための食事・運動・薬物療法を組み合わせた「腎老化予防プログラム」を考案しました。
 
「塩を摂り過ぎると高血圧になる」が常識となったように、「リンを摂り過ぎると腎臓が老化する」を常識とすることが、Broad Bean Scienceと私の目指すゴールです

略歴

1985年東京大学医学部医学科卒業、東京大学医学部附属病院第三内科
1991年 学位取得(医学博士、東京大学)
1998年テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター病理学 助教授
2006年テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター病理学 准教授
2012年テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター病理学 教授
2013年~現在自治医科大学 分子病態治療研究センター 抗加齢医学研究部 教授
2021年~現在株式会社Broad Bean Science 代表取締役

会社情報

会社名株式会社Broad Bean Science
設立日2021年4月21日
代表取締役代表取締役 黒尾 誠
取締役西橋 秀治、猪木 泰、小﨑恵生
業務概要動物及び人間に対する医薬品、診断薬及び医療機器の研究開発、研究開発受託、販売
資本金600万円
取引銀行栃木銀行

無形資産

特許番号発明の名称登録日
6566697蛍光プローブを用いた新規カルシプロテイン粒子(CPP)測定法2019年8月9日
6910033カルシプロテインパーティクルの吸着剤、および吸着除去システムとその利用方法2021年7月8日

関連リンク

自治医科大学 分子病態治療研究センター 抗加齢医学研究部 | 老化の治療を目指して (jichi.ac.jp)

筑波大学 スポーツ医学 小﨑研究室(tsukuba.ac.jp)