弊社代表取締役の黒尾は、血液と尿検査の結果から、簡便に近位尿細管における原尿中のリン濃度を推定できる指標(estimated proximal tubular phosphate concentration; ePTFp )を開発しました。株式会社Broad Bean Scienceでは、このePTFpと血中リン濃度を調整する血中のFGF23濃度の検査結果から腎臓へのリン負荷を評価する「腎検診」と、生活習慣改善(栄養・運動など)を主体とする「腎疾患予防プログラム」を組み合わせた「腎予防検診システム」を考案し、現在はヒトやペットを対象に、システム開発と臨床試験を進めています。

ヒト・ペットの腎予防検診システム開発

弊社代表取締役の黒尾は、血液と尿検査の結果から、簡便に近位尿細管における原尿中のリン濃度を推定できる指標(estimated proximal tubular phosphate concentration; ePTFp )を開発しました。動物モデルにおいて、高リン食の摂取に伴いePTFpが上昇すること、ePTFpが閾値を超えると、尿細管にリンとカルシウムの複合体であるCPPが析出し、尿細管間質障害や腎機能低下等の症状が惹起されることを発見しました(論文リンク)。

この発見に基づき、株式会社Broad Bean Science はePTFpおよび血中リン濃度を調整する血中FGF23濃度の検査結果から腎臓へのリン負荷を評価する「腎検診」と、生活習慣改善(栄養・運動など)を主体とする「腎疾患予防プログラム」を組み合わせた「腎予防検診システム」を考案し、現在はヒトやペットを対象に、このシステム開発と臨床試験を進めています。