弊社代表取締役の黒尾は、リン酸カルシウム結晶のコロイド粒子であるCalciprotein Particle(CPP)が慢性腎臓病による血管石灰化や腎臓の機能低下を引き起こす原因物質のひとつであることを発見しました。現在、株式会社Broad Bean ScienceはこのCPPに注目し、慢性腎臓病の治療法開発事業の一環として、人工透析患者の治療用のCPP吸着カラムの開発を株式会社カネカと共同で行っています。
CPP吸着カラムの開発
弊社代表取締役の黒尾は、血中のCPPを取り除くCPP吸着カラムを株式会社カネカと共同開発しました(特許第6910033号)。次に、ミニブタを対象にこのCPP吸着カラムを透析時に導入した際の、治療効果の検証実験をおこないました。その結果、透析にCPP吸着カラムを加えることで、ミニブタの予後が改善することが示されました(効果①)。さらに、冠動脈石灰化(効果②)、転移性肺石灰化(効果③)、心肥大(効果④)の症状が、CPP吸着カラムを使用することで改善することを確認しました(論文リンク)。
以上の結果を踏まえて、現在、人工透析患者を対象にしたCPP吸着カラムの臨床試験段階に至っています。臨床試験の進行により、CPP吸着カラムの上市が期待されます。